己(つちのと)の日干 — ものを育てる田畑、陰の土
Seowoon編集部 · 更新 2026年9月27日
己(つちのと)は、日干が陰の土である人です。韓国式四柱推命(サジュ)では、種を受け止めて作物を育てる田畑の土にたとえます。戊が遠くから見える山なら、己は人の暮らしのすぐそばにある、手の入った土です。
日干は生まれた日の天干で決まり、生まれ年や月の星とは別のものです。万年暦で日柱を調べ、上の字が己であれば己の日干です。
田畑の土 — 己の伝統的な読み方
土の五行が持つ「受け止めて、つなぐ」性質は、陰の己では細やかで実際的なかたちになります。韓国式の読み方では、己は面倒見がよく、人や物事を少しずつ育て、現実的な段取りを考えるのが得意な日干とされます。よく耕された土は水をため、根を支え、季節ごとに違うものを実らせます。
- 合いやすい方向 — 人を育てる仕事、細かい管理や段取りが要る仕事、暮らしに役立つものを作る仕事
- 気をつけたい点 — いろいろなものを受け入れすぎると土が重くなります。何を植えるかを自分で選ぶことも大切です
己から見た通変星 — 十干と十二支の表
田畑にとって、火は土を温めて実りを助ける日差し、金は土から掘り出される鉱物、水は畑を潤す水、木は畑に根を下ろす作物です。これらの関係を陰陽で分けたものが十の通変星で、下の表は日干の己から計算しています。
| 天干 | 通変星 | グループ |
|---|---|---|
| 甲(きのえ)・陽の木 | 正官 | 官星 |
| 乙(きのと)・陰の木 | 偏官 | 官星 |
| 丙(ひのえ)・陽の火 | 印綬 | 印星 |
| 丁(ひのと)・陰の火 | 偏印 | 印星 |
| 戊(つちのえ)・陽の土 | 劫財 | 比劫 |
| 己(つちのと)・陰の土 | 比肩 | 比劫 |
| 庚(かのえ)・陽の金 | 傷官 | 食傷 |
| 辛(かのと)・陰の金 | 食神 | 食傷 |
| 壬(みずのえ)・陽の水 | 正財 | 財星 |
| 癸(みずのと)・陰の水 | 偏財 | 財星 |
| 地支 | 通変星 | グループ |
|---|---|---|
| 子(ね) | 偏財 | 財星 |
| 丑(うし) | 比肩 | 比劫 |
| 寅(とら) | 正官 | 官星 |
| 卯(う) | 偏官 | 官星 |
| 辰(たつ) | 劫財 | 比劫 |
| 巳(み) | 印綬 | 印星 |
| 午(うま) | 偏印 | 印星 |
| 未(ひつじ) | 比肩 | 比劫 |
| 申(さる) | 傷官 | 食傷 |
| 酉(とり) | 食神 | 食傷 |
| 戌(いぬ) | 劫財 | 比劫 |
| 亥(い) | 正財 | 財星 |
己の天乙貴人は子(ね)と申(さる)の位置です。韓国式の読み方では、命式にこの地支があれば、実りの時期に手を貸してくれる人がいる星と読みます。
己の6つの日柱
己は陰の地支6つと組みます。冬の凍った土が重なる己丑から、夏の終わりの乾いた土が重なる己未、水をたっぷり含んだ己亥まで、同じ畑でも季節と水分で表情が変わります。表の右の列は、日支が己にとってどの通変星かを示します。
| 日柱 | 日支 | 日支は己にとって |
|---|---|---|
| 己巳(つちのとみ) | 巳(み) | 印綬 |
| 己卯(つちのとう) | 卯(う) | 偏官 |
| 己丑(つちのとうし) | 丑(うし) | 比肩 |
| 己亥(つちのとい) | 亥(い) | 正財 |
| 己酉(つちのととり) | 酉(とり) | 食神 |
| 己未(つちのとひつじ) | 未(ひつじ) | 比肩 |
己から見た2027年(丁未)
己にとって、立春(2月4日ごろ)から始まる2027年の丁未(ひのとひつじ)は、天干が偏印、地支が比肩として入ります。畑に灯りがともり、隣に同じ土がもうひと区画並ぶ絵です。韓国式の読み方では、人とは違う分野にひとりで深く取り組むことと、同じ立場の人と肩を並べることが前に出やすい年と読みます。どれも年の二文字から読む傾向で、実際には命式の八文字全体と、10年ごとの大運によって変わります。
己についての思い込み
「己は地味で目立たない」と言われることがありますが、目立たないことと価値がないことは違います。畑がなければ何も実りません。韓国式の読み方では、己の力は表に立つことより、周りのものを育てるところにあると見ます。日干の強さは、やはり生まれた季節とほかの字で決まります。
振り返りに使うなら、今の自分の畑に何を植えていて、それは自分が本当に育てたいものかを考えてみてください。
よくある質問
- 己はなぜ「つちのと」と読むのですか?
- 十干の日本での訓読みで、己は「つちのと(土の弟)」、戊は「つちのえ(土の兄)」です。兄(え)が陽を、弟(と)が陰を表します。ほかの十干も、きのえ・きのとのように同じ決まりで読みます。
- 己と戊の違いは何ですか?
- 戊は山の土、己は田畑の土です。戊は大きく動かず、己は細やかに育てると読みます。己から見ると戊は劫財です。
- 己(つちのと)の日干と相性のいい日干はありますか?
- サジュは日干ひとつで相性を決めず、二人の命式全体を比べます。そのうえで目安としてよく話題になるのが「干合」で、己と引き合う天干は甲(きのえ)です。己から見ると甲は正官にあたります。干合があるからうまくいく、ないからだめ、という読み方はしません。
この内容は娯楽と自己省察のためのものです。サジュは命式のどこにどの字があるかを示しますが、誰かの未来を決めるものではありません。