神殺とは — 韓国のサジュで読む十二神殺
Seowoon編集部 · 更新 2026年9月27日
神殺は、命式の文字、とくに地支の座に付けられた名前です。韓国のサジュで中心になるのは十二神殺で、生まれ年の地支が属する三合のグループから数え始め、十二の地支を順に一周して十二の座を割り振ります。そのため命式の四つの地支は、どれも十二神殺のいずれかの座にあたります。
「殺」という字が付くので怖く聞こえますが、韓国式の読みでは神殺を吉と凶に分けず、それぞれの座を「活かす星」か「抑える星」かで読みます。Seowoonは神殺を通変星(十神)の上にもう一層重ね、命式のそれぞれの場所がどう動くかを見ます。
韓国のサジュは神殺をどう使うか
神殺には二種類あります。一つは十二の座がひと回りする十二神殺で、どの命式にも複数の座が同時にあります。もう一つは一部の命式にだけ付く神殺で、日干や文字の組み合わせから出します。天乙貴人がその代表です。日本の四柱推命で特殊星として知られる桃花・駅馬・華蓋は、この十二神殺のうちの三つの座です。
韓国式の特徴は、層を重ねて読むことです。Seowoonは五行と日干から始め、通変星で一文字ずつ「自分にとって何にあたるか」を見て、そこに神殺を重ねて「その場所がどう動くか」を見ます。通変星は日干から数えて八文字すべてに付き、十二神殺は生まれ年から数えて地支にだけ付きます。二つは別の物差しなので、一つの地支が財星であり、同時に駅馬でもある、ということが起こります。
十二神殺の決まり方 — 生まれ年4グループの早見表
十二支は四つの三合のグループに分かれます。グループごとに最初の座である劫殺の地支が違い、そこから地支の順に、最後の座である華蓋まで数えます。表で自分の生まれ年のグループの列を選び、命式の四つの地支と照らせば、それぞれの柱がどの座にあたるかがわかります。
| 十二神殺 | 意味(読み方) | 申・子・辰年(さる・ねずみ・たつ) | 亥・卯・未年(いのしし・うさぎ・ひつじ) | 寅・午・戌年(とら・うま・いぬ) | 巳・酉・丑年(へび・とり・うし) |
|---|---|---|---|---|---|
| 劫殺 | 何かを奪われやすい場所(抑える星) | 巳(み) | 申(さる) | 亥(い) | 寅(とら) |
| 災殺 | 縛られやすい場所(抑える星) | 午(うま) | 酉(とり) | 子(ね) | 卯(う) |
| 天殺 | 自分の手の届かないこと(抑える星) | 未(ひつじ) | 戌(いぬ) | 丑(うし) | 辰(たつ) |
| 地殺 | 場所から場所へ移ること(活かす星) | 申(さる) | 亥(い) | 寅(とら) | 巳(み) |
| 桃花 | 人の目を引くこと(活かす星) | 酉(とり) | 子(ね) | 卯(う) | 午(うま) |
| 月殺 | 物事が枯れやすい場所(抑える星) | 戌(いぬ) | 丑(うし) | 辰(たつ) | 未(ひつじ) |
| 亡神 | 隠れていたことが表に出る場所(活かす星) | 亥(い) | 寅(とら) | 巳(み) | 申(さる) |
| 将星 | 先頭に立つこと(活かす星) | 子(ね) | 卯(う) | 午(うま) | 酉(とり) |
| 攀鞍 | 人に支えられること(活かす星) | 丑(うし) | 辰(たつ) | 未(ひつじ) | 戌(いぬ) |
| 駅馬 | 旅立つこと(活かす星) | 寅(とら) | 巳(み) | 申(さる) | 亥(い) |
| 六害 | こじれやすいこと(抑える星) | 卯(う) | 午(うま) | 酉(とり) | 子(ね) |
| 華蓋 | ひとりで集めて守ること(活かす星) | 辰(たつ) | 未(ひつじ) | 戌(いぬ) | 丑(うし) |
生まれ年は1月1日ではなく、立春(2月4日ごろ)で切り替わる干支の年で数えます。1月から2月初めに生まれた方は、前の年の干支になることがあります。この表は生まれ年の地支から数える伝統的な方法です。Seowoonの有料鑑定では、日支を起点に数える読み方もあわせて見ます。どちらも同じ表を使い、数え始める地支が違うだけです。
活かす星と抑える星
韓国式の読みは、どの星が良いか悪いかを問いません。その座が自分に何を求めているかを問います。Seowoonは十二の座を、向き合い方で二つに分けています。活かす星は7つで、地殺・桃花・亡神・将星・攀鞍・駅馬・華蓋です。押さえ込むほど窮屈になる座なので、合う仕事や時期に向けて使う道を探します。
抑える星は5つで、劫殺(何かを奪われやすい場所)、災殺(縛られやすい場所)、天殺(自分の手の届かないこと)、月殺(物事が枯れやすい場所)、六害(こじれやすいこと)です。動く前に範囲と時期をはっきりさせるよう読みますが、悪いことが起きるという意味ではありません。亡神(隠れていたことが表に出る場所)は、韓国語では「恥をかく」という言葉と同じ音で呼ばれますが、活かす星に分類しています。隠したことより、先に表に出したことのほうがこじれずに進みやすいと読むためです。
自分の神殺の見方
- 立春で切り替わる生まれ年の干支から地支を確かめ、表でそのグループの列を選びます。
- 命式の四つの地支を列と照らし、それぞれの柱がどの座かを見ます。生まれた時刻がわからなければ、三つの柱で見ます。
- 座のある柱で読みます。年柱は幼いころと家、月柱は仕事と社会、日柱は自分と配偶者、時柱は晩年と年下の人です。
- その地支がどの通変星にあたるかを重ねると、その座がお金・仕事・人のどれに関わるかが見えてきます。
同じ座が二つ以上の柱にあれば、その性質が重なってはっきり出ると読みます。座が多いほど命式が重いということではありません。四つの地支はどれも、十二の座のどれかに入るからです。
よくある誤解
「殺が付いているからお祓いが必要」という言い方は、読み方が逆です。神殺の「殺」は、力が曲がったり集まったりする場所を指す古い言葉で、災難そのものの意味ではありません。十二神殺には、先頭に立つ将星や、人に支えられる攀鞍も含まれています。計算で言えるのは、どの神殺がどの柱にあるかまでです。厄払いやお守りで神殺に対処しようとする方もいますが、Seowoonはそうした品物や儀式を扱っておらず、おすすめもしていません。
神殺を一つずつ読む
- 桃花(桃花殺・咸池) — 人の目を引く座。生まれ年のグループによって、子・卯・午・酉のいずれかが命式にあるとき
- 駅馬 — 旅立つ座。生まれ年のグループによって、寅・巳・申・亥のいずれかが命式にあるとき
- 華蓋 — ひとりで集めて守る座。生まれ年のグループによって、丑・辰・未・戌のいずれかが命式にあるとき
- 天乙貴人 — 生まれ年ではなく日干から数える、助けの星
よくある質問
- 神殺はどうやって調べますか?
- 立春で切り替わる生まれ年の地支から三合のグループを選び、表の列と命式の四つの地支を照らします。天乙貴人だけはこの表ではなく、日干から数えます。
- 神殺がたくさんあると悪いのですか?
- いいえ。十二神殺は十二の座がひと回りするので、どの地支もいずれかの座に入ります。数の多さは良し悪しを表しません。見るべきなのは、どの座がどの柱にあり、それが活かす星か抑える星かです。
- 神殺と通変星はどう違いますか?
- 通変星は日干から数えて八文字すべてに付き、その文字が自分にとって何にあたるかを示します。十二神殺は生まれ年の三合から数えて地支にだけ付き、その場所がどう動くかを示します。Seowoonはこの二つを重ねて読みます。
- 天中殺(空亡)も神殺ですか?
- 空亡も、広い意味では神殺の一つとして扱われることがあります。六十干支を十ずつに分けたまとまりの中で、天干と組めずに余る二つの地支のことで、日本では算命学の天中殺の名で知られています。Seowoonは空亡を、命式のどこが空いているかを示す計算として扱い、行動を控える理由としては読みません。
この内容は娯楽と自己省察のためのものです。サジュは命式のどこにどの字があるかを示しますが、誰かの未来を決めるものではありません。